今の職場は『ブラック企業』?辞めたいと思ったときにチェックしたいポイント
今の職場は『ブラック企業』?辞めたいと思ったときにチェックしたいポイント
仕事が楽しいと思えることはとても素晴らしいことですが、全ての人がそういった状況にあるわけではありません。
仕事そのものではなく、人間関係でストレスを感じる、通勤時間が長いなど仕事に付随する様々な要素が積み重なってストレスが限界に達した時、『仕事を辞めたい』と一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか。
ただ、自分がつらいと考えている職場の状況が、客観的に見てもつらいものなのかはなかなかわからないものです。
そこで今回は、自分が置かれている仕事にまつわる状況がいわゆる『ブラック企業』なのかをチェックできる項目を挙げていきます。
試しにチェックしてみてください。
1)人間関係に問題があり、社内のコミュニケーションがとれない
仕事を円滑に進める上で重要になるのが、コミュニケーションです。
仕事は一人で進めることは出来ません。
同じプロジェクトで仕事をしている上司、部下、同僚ときちんとコミュニケーションがとれていないと仕事が進まない、仕事が進まないことで自分の評価が下がる、仕事に対するモチベーションが低下する、といった悪循環を生んでしまいます。
2)過剰なノルマが課されている
仕事によっては、達成すべきノルマが課されることがあります。
そのノルマにもメリットとデメリットがあって、ノルマが課されたことによって仕事のモチベーションが上がる場合もあれば、達成不可能な過剰なノルマを課されることによって仕事へのモチベーションが失われるケースもあるのです。
さらに、チーム単位でのノルマであれば、協力することで達成できることもありますが、個人に対するノルマの場合、責任がすべて個人にのしかかってくるため、モチベーションの維持が難しくなることがあります。
これはノルマに対する個人の考え方にもよりますが、いずれにせよ、過剰なノルマを課されることはデメリットしかありませんね。
3)月々の残業時間の平均が40時間を超える
定時出社して定時退社していれば、1日8時間労働です。
1週間では40時間となります。1ヶ月の営業日を22日とすると196時間となります。
これに月々の残業時間が40時間加わると236時間となります。
1週間分余計に仕事をしていることになりますね。
40時間を営業日の22日で割ると1日2時間ほどになります。
たった2時間、と思った人は、自分の働き方について一度見直す必要があります。
朝出社して、心身共に元気な状態からの2時間ではないのです。
既に8時間しっかり働いたあとの2時間なのです。
既に心身共に疲労が蓄積しているはずです。
40時間残業した月が、繁忙期などの1ヶ月だけなら、その後残業をしないことで体調が回復することもあるでしょうが、40時間以上の残業を毎月続けると、身体が回復する余地が無くなってしまうのです。
4)定時の間に終えられないほどの仕事を課される
自分には処理できないほどの仕事を課されているな、と感じている人は、上司などに相談する前に、まず、自分の仕事の仕方を見直す必要があります。
効率的に仕事をしているか、スケジューリングに無理はないか、チームのメンバーと円滑なコミュニケーションがとれているか、といった点です。
それらを見直しても問題ない、しかし仕事が多い、と感じる場合は、そもそも一人が処理できる仕事量ではない可能性が高いため、全体の仕事を遅延させないためにも上司に相談し、人員を増やしてもらうか、部下や同僚に仕事を分担してもらうようにしましょう。
もともと処理できない仕事量を抱えていることが問題なので、力不足だと感じたり、恥じたりする必要はありません。
もし上司に相談した時に、もっと効率的に仕事が出来る方法を提案されたらそれを実践してみればいいだけです。
5)仕事を教えてくれる人がいない
仕事を覚えるためには、大昔の大工職人のように『技は見て盗め』というわけには行きません。
非常に非効率な方法だからです。
人材育成に力を注いでいる企業は、新人には必ず教育係となる先輩をつけて仕事を教えます。
そういった人がつかない、つけてもらえないということは、その職場は人材育成を怠っているということになりますね。
6)法律に定められた残業代が支払われない
これはブラック企業の典型例ですが、社員に『サービス残業』を強いるパターンです。
あるいは、残業時間を少なく記録するように強制するケースもよくあります。
自分の給料が年俸制の場合、その年俸にどのくらいの残業代が含まれているかをしっかりチェックし、その残業時間を超えている場合は、きちんと支払われているかを逐一確認するようにしましょう。
法律に則って残業代が支払われていない場合は、辞める大きな理由になります。
7)年間の休日が100日に満たない
1年は365日ありますね。
そのうち、休日が100日に満たないということは、週休2日制でなかったり、夏季休暇や年末年始の休暇がきちんと設定されていない可能性があります。
1年は52週ほどありますので、休日が100日未満の場合は、すぐに週休2日ではないことが分かるでしょう。
これでは身体を壊してしまいますね。
■それぞれをチェックしてみて、5つ以上該当した場合は転職すべき
上述した内容に自分の仕事の環境が5つ以上該当した場合は、残念ですが、『ブラック企業』と言えるでしょう。
ですので、すぐにでも次の会社を探した方が良い、と言えます。そうそう簡単ではないかもしれませんが、もし、身体の疲労が蓄積し過ぎて精神が耐えられなくなると、元気な状態に戻るまで数年を要することもありますし、戻る保証もないからです。自分が体調を崩しても、会社が親身になって助けてくれるわけではないことを、十分に理解しておくべきです。