面接官に良い印象を残す-入社可能日の返答
面接を受けていると、最後の方で「働くとしたらいつから可能ですか?」と聞かれることがあります。
面接でこのように聞かれる事には意味があるのでしょうか?
100%の確率ではありませんが、この質問があった時には内定が近いというイメージを持っても良いでしょう。
しかしゴールが近いと言ってもゴールはまだしていないので、ここで返答の方法を間違ってしまうと面接官には悪いイメージしか残らなくなってしまいます。
特にこの質問をされるタイミングは面接の最後の方になりますので、相手が不満や疑問を感じてしまうような返答は避けなければなりません。
では「いつから勤務が可能か?」という質問を受けた時、良い印象を残せる返答とはどのようなものでしょうか?
企業側にとって理想的な返答とは
企業側にとって一番理想的な返答は「明日から働く事ができます」というものです。
では、なぜこの返答が理想的と言えるのでしょうか?
企業からすると、この段階で人員を確保できたため、人事に関して目処が付いたからです。
人事にとって一番厄介なのは、内定者が見つからない事や内定を出した後に断られる事です。
1人に内定を出したということは、その時点で内定枠が1人分減ったということになります。
内定枠がもともと1人の場合、その時点で他の求職者の書類選考や面接を終えることになります。
その内定者に断られたとすれば、企業にとっては非常に大きな損失になり、書類選考からやり直す必要もあります。
ですから、企業側にとって内定者を確保することが何よりも重要になります。
だからこそ「明日から働ける」という返答は理想的と言えるわけです。
とはいえ転職希望者にとって「明日から働ける」と答えるのはかなり難しいでしょう。
しかし、先程の企業側の気持ちを理解しているなら、企業側に悪い印象を与えてしまう返答がどのようなものかを理解できます。
企業が嫌がる返答とは
先程も説明したように、企業側にとっての良い返答は人員が確保できるということなので、印象の悪い返答とは、はっきりとした返答をしないというパターンです。
例えば「現在の職場に辞職を伝えてないのではっきりとは答えられません」という返答は、面接官に対して退職の決意が伝わらなくなりますので、決まりかかっていた内定が取り消されることも考えられます。
もちろん、退職前ということなので明確に日時を指定できないのは仕方のない事なので、返答する時には、現在の職場に退職を必ず伝えるつもりであること、入社までの大体の予定を伝える必要があります。
この時にすぐに退職という形ではなくても「明確な日時」を伝えることができれば、面接官の不安を取り除くことができますので、退職後の転職であっても印象が悪くなることはないということになります。
具体的な返答としては「何月何日何時からであれば勤務が可能です」と答える事によって、面接を受けている企業で本当に働きたいという意思があることを知ってもらうことができます。
しかし、こうしたやり取りを少なくするために、履歴書には勤務開始可能日を書き込める欄が準備されています。
提出する履歴書にこの欄がある場合には、あらかじめきちんと記入しておくことで、勤務開始日に関して駆け引きのようなことをしないで済むようになります。
このように面接官に好印象を持ってもらえる返答は、少しでも早い日時を指定すること、それが無理な場合には正直に退職について伝えるのはこれからになるものの、少しでも早く仕事をしたいと願っていることをアピールしましょう。
決定した勤務開始日は変更しない
面接で勤務開始日について話し、内定をもらったのであればその日程を変えることは厳禁です。
面接後に勤務開始日を変更すると特別な理由がない限り内定が取り消される可能性もあります。
ですから良い印象を与えるためだけに不可能な日程を伝えることがないように注意してください。
日程の変更は企業に対して誠実さに欠けますし、企業はすでに予定を組んでいるはずなのでかなり迷惑をかけることになります。
もし本当にいつから働けるのか検討がつかないということであれば、率直に「いつまで待って頂く事が可能か」という事を聞いてみましょう。
とはいえ大原則は勤務可能日の変更は行わない、少しでも早く勤務を開始するということです。
まとめ
面接官が入社希望日について尋ねてくるということは、高い確率で内定が決まっているという事です。
この企業の気持ちを裏切らないように勤務開始日について返答する必要があります。
曖昧な返答は面接官の不審を招くことになりますし、本当に働いてくれるのか不安を抱かせることになります。
可能であるなら「すぐに働ける」という返答がベストですが、もしまだはっきり返答できないのであれば、少しでも早く働きたいと願っている事を伝え、現在の職場にすぐに退職願いを伝える旨を話すようにしましょう。
質問から返答までの時間がかかってしまうと、相手に不安を抱かせてしまうので、しっかりとした口調で明確な日時を伝えるようにしましょう。