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転職に失敗する理由と潜む危険性

たくさんの転職希望者が、きっと夢を抱いて「転職をしよう!」と決断します。しかし、「転職には夢しかない」とは思うのはどうでしょう。叶う人と叶わない人がいるのも世の常であり、そうした非情さが転職の一面にはあります。

 

だからといって転職を控えるべきというつもりはなく、むしろ積極的に考えるべきでしょう。控えるべきなのは、リスクや危険性を認識せず、「自分だったら大丈夫だろう」と安易に考え動き出してしまうこと。

ここに気をつければ上手くいく、というポイントをまとめてみましたので参考にしてください。

1.後悔する転職先を選んでしまう人の特徴

心して転職活動を行えば、自ずと成功が見えてきます。そのために、最低限知っておきたい「転職の失敗パターン」や「転職に潜むリスク」です。

 

転職先を限定する人は失敗する典型

 

転職によって後悔する人には、ある共通点が見られます。それは、自分には適していない応募先を選んでしまうことです。転職先の選び方が上手か否か、これも一種の才能です。しかし、決して育てられない能力ではありません。正しい意識と知識を持った上で企業選びを行えば、転職後に後悔するような職場を選んでしまうことは避けられるはずなのです。

 

後悔する転職先を選んでしまう人には、しばしば、転職先を限定してしまう傾向があります。

「転職失敗者は応募先企業の絞り込みができない人が多い」という話がありますが、今回紹介するのは、そうした人たちとは逆の立場にあると言ってもいいでしょう。応募先企業を絞り込み過ぎてしまうがために、失敗へと繋がってしまうのです。

 

このタイプの人は、思い込みが激しい可能性があります。「自分にはこの能力があるんだから、この能力が発揮できる企業にしか転職しない!」「せっかく資格を取得したので、その資格が生かせる転職先のみを探している」とか、とにかく転職先を限定しがちです。

 

その気持ちはわからないではないものの、そう都合よくその能力や資格のみが生かせる職場など見つかるでしょうか。仮に見つかったとしても、その能力や資格とは関係ない仕事を任されると、「せっかく資格があるのに、それを生かせないなんて納得がいかない」と、すぐに不満を持ってしまうはず。変にプライドが高いのです。

 

これでは応募先が非常に限定されてしまい、結果的にその他の部分で相性が合わなかったり不満が出たりで、なかなか満足できる転職先とは出会えない可能性が高まってしまうでしょう。

 

「この業務のみができる企業がいい」という主張も同様です。それ以外の業務はしたくないという意味ですから、これも転職先候補を狭め、仮に転職できたとしても、その業務以外を任されれば不満が爆発し、またすぐに「転職したい」という気持ちが湧き出てしまうのです。

 

こうした癖や考え方を持っている人は、早いうちにそれを改善すべきでしょう。そのままでは転職活動を始めても、おそらく失敗しか待ってはいません。 

 

自らの可能性を自分自身で狭めてしまうパターン

 

プライドが高い傾向が強く、それが邪魔をして視野を狭めている状態。これは、自らの可能性を自分自身で潰していると言っても過言ではないでしょう。つまり、転職失敗者の典型例です。

 

裏を返せば、自信がないのかもしれません。「これならできるから、こんな企業に転職したい!」という強い意志は、つまり、「これ以外はできません」と主張しているようなもの。それを本人が意識しているかどうかはさておき、やはり心のどこかに存在している自信のなさを露呈してしまっていると考えられます。

 

企業は、きっとそれを見抜いてしまうのでしょう。応募書類にもそれは現れますし、面接などをして問答を繰り返せば、多くの応募者と向き合ってきた人事担当者は、おそらく感覚的に察知するはずです。

そもそも企業側は、ある特定の業務しかできない人を採用したいとは思いません。よほどの専門職やベンチャー、あるいは変わった社風の企業であれば別ですが、一般的な企業においては、あらゆる業務が担える総合力の高い人材を採用したいと考えるものなのです。

 

「自分にはこれしかない!」と限定してしまうと、そういった思い込みが激しくなってしまい、それ以外を当然のように除外し始めます。本来であれば他にも自分に合った仕事や転職先があるかもしれないのに、それを最初から排除し、選択肢にも入れずに転職活動を進めてしまうのです。

これでは失敗してしまっても仕方がありません。

 

自分自身で、あまり自分の能力や可能性を狭めないこと。これは、転職で成功するための大きなポイントとして覚えておくといいでしょう。

 

そのためには、例えば転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談した際、自分の頭の中にあったものとは全く異なる結果や回答が返ってきても、それをしっかりと受け止めることです。一つのアドバイスとして、そして、視野や可能性を広げるためのツールとして、それを活用するようにしてください。

結果的に、新たな道を見つけることができ、転職の成功の可能性を広げることができるはずです。

 

 

都合のいいことばかりをイメージする人も危険

 

夢のような職場を目指して転職を試みる。これは悪いことではないのかもしれませんが、本当にあるのかと問われれば、おそらくないでしょう。あったとしても、その企業に転職できる保証はありません。競争率も高くなるでしょうし、よほどの才能とスキルと実績がなければ採用されないような狭き門のはずです。

 

このような夢のような職場を目指す人は、転職活動を失敗させてしまう可能性が高いのです。それは、都合のいいことばかりをイメージしていることにも原因があるのでしょう。

そういう人は往々にして、自らの失敗や不甲斐なさを環境のせいにします。

 

「自分はまだまだやれるはず!」「能力が発揮できないのは、今勤めている会社のせいだ」という感情を持っている人は要注意。この考え方は、まさに、都合のいいことばかりをイメージする人の典型と言えるでしょう。

「この上司のせいで、自分は成果が出せないんだ」などと考えるのも同様です。会社のせい、上司のせい、時代のせい、こうした自分以外のモノやコト、人のせいにする人は、転職を目指したとしても失敗してしまう可能性が高いのです。

 

営業成績が悪いことを、自社で取り扱う製品のせいにするなど言語道断です。同じ製品を取り扱っているにもかかわらず他の営業パーソンよりも成績が残せない。それは自分自身の能力もしくは努力が足りない以外の何物でもありません。それを物のせいにしている人は、転職でも仕事でも成功を収めることはないでしょう。

 

その理由はもちろん、自分自身を省みることをしないからです。成長するためには、反省しなければなりません。悪い結果が出た時に、いかに自分自身と向き合い、それを次へとつなげていくか。そうして段階を踏みながら成長していくことで、徐々に成功へと近づいていくのが条理というもの。

転職活動は自己分析が重要な作業となりますが、ここで紹介した特徴や性格を持っている人は自己分析も正しく行うことがおそらくできないため、転職に成功することができないのです。

  

選択肢を幅広く持ち自分の可能性を信じること

 

思い込みの激しい人は、どうしても選択肢を限定してしまう傾向が強いといいます。断固たる意志を持つことは悪いことではありません。しかし、それは例えば自身で起業するとか、そういう人にとっては非常に強い武器となるでしょう。ところが、転職をして勤め先を変えるという人にとっては、邪魔な思考としかならないはずです。

 

選択肢をできるだけ幅広く持つようにしてください。そのためには、自分の可能性を信じることです。気持ちや感情は大事にしつつも、しかし、あまりそれに固執はせず、自らのキャリアを過剰に限定してしまわないこと。

 

そもそもキャリアというのは、プラン通りにはいかないものです。大事なことは、キャリアが終わりを迎える時に、「素晴らしいキャリアだった」と思えることではないでしょうか。

あまりにもキャリアプランにこだわってしまえば、それが崩れた時に修正が効かなくなってしまいます。そうすると周囲の環境のせいにし、さらに成長や成功から遠ざかることになるでしょう。

 

環境が悪いなら、その中でどう工夫すれば成果が出せるのかを考えるようにしてください。転職は、それができてからでも遅くはありません。むしろ、多くの企業が「あなたが欲しい」と感じる人材になるには、それができるような人にならなければいけません。

 

もちろん転職することは悪いことではなく、チャンスがあれば積極的にチャレンジしてもらいたいのですが、その時は自分一人の小さな頭だけで物事を考え決定するのではなく、広い視野を持ちつつ、できるだけ多くの人からアドバイスを仰ぎ、選択肢を増やした上で、むしろ難しい環境へと飛び込むことを優先させるべきでしょう。

 

それは必ず、自分自身を成長させてくれます。その成長が、キャリアを分厚いものにし、人生を豊かにしてくれるものとなるはずです。 

 

2.転職コンサルタントのアドバイスは素直に聞くべきか

今や転職希望者が当然のように登録・利用している転職エージェント。もし利用したことがないのであれば、その人は少し損をしているかもしれません。転職エージェントを利用することで入ってくる情報は格段に増し、転職の失敗を大きく減らすことができます。

 

 

「転職は留まるべき」とコンサルタントに言われたら?

 

転職になかなか成功できないと感じる人は、この転職エージェントを敬遠しているのではないでしょうか。転職に失敗する理由と断言することはできないものの、それに近いものがあるのかもしれません。

 

例えばですが「転職しよう!」と意気込み転職エージェントへと登録し、そしてキャリアコンサルタントに相談したところ、「今の段階で転職することは、あまりお勧めしない」と言われたら、あなたはどう感じるでしょうか。

 

転職する気満々であるにもかかわらず、昨日今日会ったばかりの人から、それを否定されるわけですから、もしかしたら怒り出してしまう人もいるかもしれませんね。

転職に失敗する人は、大抵、コンサルタントのこの手のアドバイスを聞き入れようとはしません。怒るかどうかは別として、納得がいかず、別のコンサルタントに相談するか、自力で転職活動を進めてしまうのです。

 

気持ちはわからないではありませんが、やはり、そこは素直にコンサルタントのアドバイスを聞き入れておくべきでしょう。その理由の詳細は後述しますが、コンサルタントも何も根拠なくそう告げているわけではありません。

「このまま転職活動をしても、おそらく失敗してしまうだろう」と確信しているからこそ、相手が不快に感じるであろうと思っても、敢えて転職活動のストップを助言しているのです。

 

もしキャリアコンサルタントに、「転職は少し考え直してはどうでしょうか」などと言われたら、それをしっかりと受け止めることをお勧めします。

そのあとの行動はあなた次第ではありますが、少なくとも、そのアドバイスを無視して突っ走るのだけは避けましょう。それは転職の失敗や後悔へと突っ走るのと同じだと考えておくべきなのかもしれません。 

 

なぜコンサルタントは“転職の断念”を勧めるのか

転職したいと考える人に対して、なぜ転職エージェントのキャリアコンサルタントは転職の断念を勧めるのでしょうか。コンサルタントとしても、転職先を紹介し実際に転職してもらった方が企業から紹介料を受け取れます。転職希望者に求人案件を紹介しないことは、コンサルタントにとって一切メリットがないのです。

 

それでも転職の断念を勧めるということは、相談者のキャリアを、より良いものにしたいと考えているからに他なりません。

 

コンサルタントが自身のことや勤める人材紹介会社のことを最優先に考えていれば、上でも述べたように適当にでも求人案件を紹介した方がずっとお得です。

にもかかわらずそれをしないのは、何よりも一番に相談者に後悔や失敗をしてもらいたくないと考えているからです。

 

こうアドバイスするコンサルタントの多くは、「今の職場でさらなる成果を出した方が、今後もっといい企業へと転職できる可能性が高まるはず」と考えているはず。実際に、そういう人が多くいます。

「今の職場に居づらくなったから転職したい」とか、「環境が悪いから成果が出ない」と訴える人は、よりその傾向が強いでしょう。現状から逃げることばかりを考えている人は、視野が狭くなり、転職後も結局同じことを繰り返す可能性が高い。そして、そうなる可能性が高い企業しか選択肢として浮上してこない。コンサルタントはそれがわかっているのです。

 

何も、相談者の転職が成功して欲しくないと思っているわけではありません。もしそう思っているのであれば、労働環境の悪い企業を紹介すれば済む話。

むしろ、キャリアを長い目で見たときの成功を祈っているからこそ、転職の断念を告げるわけです。それだけは覚えておきましょう。

 

 

アドバイスに従う人ほど転職の成功率が高まります

 

結局、転職キャリアコンサルタントのアドバイスを素直に聞き入れた方がいいのかどうか、という問題の結論ですが、答えを言うのであれば、「YES」です。ただし、その根拠はしっかりと聞くべきでしょう。

 

キャリアコンサルタントは、根拠があってアドバイスしています。その根拠が100%正しいとは言い切れません。しかし、コンサルタントは数多くの転職希望者を見てきたからこそ感じることや確信することもあるはず。

それをしっかりと聞き出し、例え納得がいかないことがあったとしても、それを一旦受け入れた上で、転職活動を強行するか断念するかの判断をするようにしてください。

 

基本的には、キャリコンサルタントのアドバイスに従う人ほど、転職の成功率が高まります。なぜなら、それがコンサルタントの経験から生まれた助言であることもありますが、それ以上に、その助言に従う人は冷静に物事を判断することができる人だからです。

 

「転職はいったん保留し、今の職場でもう少し頑張って成果を出した方が、今後のキャリアのためにも有意義なのではないか」とアドバイスされたとき、「ちょっと納得はいかないけど、他者にはそう見えるのか」と考え、「自分のキャリアと現状と市場をしっかりと振り返ってみよう」という意識が働く人が成功しやすいのは当然のことでしょう。

 

実際に、それらを振り返ったのち、「やっぱり、転職するなら今がベストタイミングではないか」と思えば、転職活動を進めても構いません。

そのような行動を起こした人であっても、コンサルタントの言葉に耳を傾け、自分自身と今一度向き合い、そして必要な情報を整理した後の行動なわけですから、一定キャリアコンサルタントのアドバイスを聞き入れたことにはなるはず。

 

そうした人たちも含め、経験豊富なコンサルタントの助言を受け止めることは、転職の成功へと必ず繋がることになるのです。少し腹が立っても、それを抑えて冷静に考えを巡らすことです。その理由を一生懸命探りましょう。こうした作業ができる人は、自然と転職成功率が上昇します。逆に、それができず、その時々の感情だけで走り出してしまう人は、人が羨むようなキャリアを残すことは難しいでしょう。

 

 

3.知っておきたい転職の難度と注意点と重要なポイント

転職をしようと試みる人が頼る転職エージェント。今では当たり前のように転職希望者の多くが利用していますが、しかし、この転職エージェントの利用者が意外と知らない事実があります。

 

エージェント経由は企業の審査ハードルが上がる?

転職を希望している人が新しい職場を見つけるための方法は、エージェント以外にもあるはずです。転職サイトもあれば、転職に特化しているわけではない求人サイトもあります。

コネクションなど人との繋がりで新たな職場を見つける人もいるでしょう。もしくは、企業のホームページなどをチェックして直接応募する人もいるかもしれません。

 

応募をしたら履歴書や職務経歴書、面接を経て採用か不採用かが決まります。これらあらゆる応募方法の中で、最も採用までのハードルが高いのは、間違いなく転職エージェントです。

その理由はとても単純。新たな人材を採用する企業が、最も多くのお金を投じるのが他でもない転職エージェントだからです。

 

転職サイトや求人サイトには掲載料がかかります。掲載料がかからない場合は、採用が決定した場合に成功報酬という形で企業がサイト側にお金を支払うパターンもあります。いずれにしてもお金はかかるわけですが、その額はエージェントよりも遥かに低料金です。

 

なぜならエージェントにはキャリアコンサルタントがおり、その人が転職希望者の能力やキャリアを見極めた上で求人を紹介するわけですから、転職希望者が好き勝手応募してくる求人サイトと同じ料金のわけがありません。

 

要はキャリアが浅い、能力が低い、実績が足りない、そういう人をむやみやたらと企業側に紹介することができないのです。そのため、場合によっては、「現状のまま、もう少し実績を積みましょう」と相談者に諭すわけです。

 

それでも強引に転職活動を進めるかどうかは自由ですが、このような事情を知っていれば、転職は決して簡単ではないことや、タイミングが重要であることも少しは想像がつくのではないでしょうか。

 

転職にこだわるならエージェント利用以外の方法も

 

キャリアコンサルタントに何を言われようとも転職する意志が崩れない人は、転職エージェント以外の方法での転職を模索してみてはどうでしょうか。

一つのエージェントのコンサルタントに「今は転職のタイミングではない」と言われて、他のエージェントへ登録し直すのも構いませんが、おそらくどのキャリアコンサルタントに相談しても、結果はそう変わらないでしょう。

 

もちろん、キャリアコンサルタントがそう告げてくるのは稀です。つまり、現時点ではそれほど転職に見合ったキャリアや実績が残せていないということでもあります。賢明なのは転職を一時諦めることですが、もし転職することでしか解決できない問題等があるのであれば、上で少し触れたような別の方法で新天地を探してみるのもいいでしょう。

 

転職サイトや求人サイトは、キャリアコンサルタントに相談するのではなく、自ら条件等を入力・選択して求人の絞り込みを行っていきます。応募も自ら行わなければなりません。もちろん、条件交渉や入社日の調整等も、転職エージェントとは異なり、全て自分で行う必要があるのです。

 

こうしたサイト経由での応募は、若干採用までのハードルが低くなると考えられます。もちろん、他にも多数の応募者がいるでしょうから必ずしも採用されるというわけではありませんが、これまでのキャリアに自信があるのであれば内定を受け取れる可能性はあるのではないでしょうか。

 

気になる企業がすでにある人は、そのホームページをチェックして社員募集などのアナウンスがないかも随時確認しておきましょう。

コネクションに関しては、人それぞれ人間関係が異なるので何とも言えませんが、もし紹介してくれそうな人がいるのであればコンタクトを取り、自分を売り込んでみてください。 

 

キャリアに傷をつけないように注意する

 

「何が何でも転職がしたいんだ!」と意気込む人は少なくありません。その気持ちを持つことは、むしろいいことでしょう。しかし、「なぜ今、そこまで転職にこだわるんですか?」と聞いても、明確な答えを返してくる人というのは、実はあまり多くはないのです。

 

「転職すれば人生が変わる!」。ところがその理由や説明を聞けば、「自分はあんな仕事なんかしたくない!こんな仕事だけがしたいんだ!」と転職先を限定してしまう人や、「会社が悪い!自分にはもっと合う企業があるはずだ!」と誰かのせいにしてしまう人もいます。

 

たとえ転職をしたとしても、あまり時間が経たないうちに再び転職したいと考え、そしてそれを繰り返してしまうことでしょう。気が付けば転職回数が3回、4回、5回と増えて、それが自らのキャリアを傷つけることになりかねません。

転職回数が多いことが悪いのではありません。無駄に転職回数を重ねてしまうことに問題があるのです。

 

現状に不満があるのであれば、それを変えられるのは自分自身であり、決して転職ではありません。新たな環境に身を置けば好転する、転職で人生はバラ色になる、そんな想いはキャリアに傷をつけるだけです。負のスパイラルに陥ってしまう可能性が高いのです。

 

転職は決して悪い選択ではありませんが、実績や能力がなければ最良の選択とはなりません。それをどれだけ認識しているかが重要です。

転職コンサルタントに相談しながら、本当に今のタイミングで転職してもいいものかどうかも見定めていきましょう。

コンサルタントが問題なく求人を紹介してくれるようであれば、その時には自信を持って転職活動へと乗り出す。それがベストなタイミングの図り方なのかもしれません。

 

4.おわりに

 

予測できるリスクや注意点、転職の困難さを知っていれば、自身をもう一度見直すことができます。ポジティブな思考は大事ですが、転職したいと思っている人の多くは、「人生は楽ではない」「社会は厳しいものだ」と、すでに気がついているはず。だからこそ転職でその状況を脱しようと思ったのではないでしょうか?

 

もし、自分1人では少し難しいと感じている人は、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談しましょう。その時はもちろん、素直に意見を聞き入れた上で、今後の動き方を冷静に判断してください。よりよい転職先と最高の出会いをぜひ掴みとってくださいね。

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