病気で退職した場合の再就職‐面接で良い印象を残す方法
退職の理由は様々ですが、病気での退職は面接官にどのような印象を与えるでしょうか?
大きなマイナスの印象を与えてしまうのではないかと不安になり、面接時にはっきりと答えられなくなってしまう方もいらっしゃるようです。
確かに面接の際には少しでも印象を良くしたいと思うので、退職の理由が病気である場合には返答に困ってしまうというのも理解できます。
では、病気のために退職し再就職をする時には、どのように面接に臨めば良いのでしょうか?
■接官の心理を理解する
転職である以上、以前の仕事をなぜ辞めることになったのか理由を説明しなければいけません。
では面接官はなぜ以前の職場を辞めた理由を知りたいと思うのでしょうか?
まずはこの面接官の心理を理解しなければ適切な返答をすることはできません。
面接官が知りたいと思っている内容は、求職者が実際に働き始めたとしたら、どれくらい長く勤められるのか、すぐに辞めたりしないのか、新しい環境に慣れることができるのかということです。
ですから病気で以前の仕事を退職しているのであれば、最初の2点で問題が出てくることになります。
病気がまだ治っていないなら、働き始めても再発によってすぐに辞めてしまうのではないか、辞めないとしても休職になってしまうのではないかという事を不安視されてしまうわけです。
加えて仮に病気が治っていたとしても、新しい職場で起きるストレスによって病気が再発してしまう可能性がある事も不安に感じます。
面接官としては、こうした人物を採用するわけにはいかないので、病気に関してもシビアにならざるを得ないわけです。
しかしこの点をよく理解しているのであれば、病気のために退職をしていたとしても面接で良い印象を残すことは可能です。
病気は全快していることをアピールする
端的に言えば、面接官が不安に思っている事を面接時に解消すること、これが面接時に印象を良くすることです。
確かに病気になってしまったものの、きちんと病院に通い病気は全快しているということを說明しましょう。
ここで避けなければいけないのは、病気であることを過度に気にしてしまうためにオドオドとしてしまうことです。
仮に全快しているとしても、自信なく返答してしまうのであれば「本当に治っているのだろうか」という疑念を残してしまうことになります。
はっきりと自信を持って「完全に治っている」ことをアピールしましょう。
その際には、ただ治っているということだけではなく、どれくらいの期間病院に通ったのか、医師の最終診断はどのようなものだったのかという点も簡潔に述べることができます。
言葉を長くすると逆に嘘っぽくなることもありますので、答える時には簡潔に自信を持って答えるようにしましょう。
嘘はいかなる場合でも避ける
健康に関する情報を最初から伝えなければ面接時に突っ込まれることもないのではないかと考える方もいらっしゃいます。
確かに、最後までその嘘がバレないということもあるかもしれません。
しかし、隠していることはいずれ明らかになってしまうものです。
仮に入社した後に、退職の理由になった病気が再発してしまった場合には、その時点で懲戒解雇という可能性があります。
軽い病気で仕事に全く支障がないのであれば、もちろん面接時に伝える必要はないでしょう。
しかし、以前の仕事を続けられなくなった程の病気で、完治していていないなら新しい仕事に必ず大きな影響があります。
完治していない事を隠して就職したとしても、新しい環境でのストレスのため、病気が再発する可能性は非常に高く、時には取り返しのつかないほどの重症になることもある事を覚えておきましょう。
このような情報を伝えないということは経歴に関して嘘をついたと判断されても仕方ありません。
ですから仕事が続けられなくなる程の病気であるなら必ず面接時に伝えるようにして、いかなる嘘もつかないようにしましょう。
面接前に完治させておく
病気によって仕事を継続できなくなるなら、経済的な問題もあり気持ちが焦るかもしれません。
そのため完治前に再就職の活動を始めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし完治前に活動を始めてしまうことは、本人にとっても再就職先にとっても良い事は1つもありません。
焦らずきちんと体を休め、入院をして完治を目指すようにしましょう。
病気によって仕事を辞めざるを得ない場合には、自治体の援助を受けられる可能性もありますので、焦らずきちんと治す事を目標にしましょう。
まとめ
転職をする時に、病気について話すべきか迷うこともあるでしょう。
仕事を続けられなくなるほどの病気であれば、事実を誠実に話すことは大切です。
どんな理由があったとしても嘘をつくことだけはやめましょう。
病気をきちんと完治させてから再就職活動を始め、面接時には自信を持って病気が治っていることを簡潔に說明するなら、面接官への印象は決して悪くはなりません。