成功する転職-自分で転職する理由を把握する
成功する転職-自分で転職する理由を把握する
現在の仕事のあらゆる面に満足しているという方は、決して多くはないでしょう。
誰でも現在の仕事や職場に対して少なからず不満を持っているものです。
しかしこうした不満があったからといって、すぐに転職できるわけではなく、実際に転職するためには強い後押しが必要です。
とはいえ不満を抱えながら、ずっと同じ職場で同じ仕事を続けていくのも大変な事です。
今回は転職に向かって一歩を踏み出すための方法をご紹介します。
■自分が一体何に対して不満を抱いているのかを把握する
「なんだか最近仕事が楽しくない」「気持ちが疲れる」という気持ちだけで転職を行ったとしても、良い結果になることはほとんどないでしょう。
ただ何となく嫌だと思っている状態で仕事を続けていくのも辛いものですし、また転職への具体的な行動へはつながりません。
こうなってしまうと、出口のないトンネルに入ってしまったかのような錯覚に陥ってしまいます。
ですから、まず転職へ一歩踏み出すためには、「何が不満なのか」つまり「転職を望んでいる理由」を自分で特定することです。
もちろん、この理由は個人個人によって異なっているものですが、大きく分類すると5つに分ける事ができます。
■1:年収が自分の希望どおりではない、今後昇給の機会がほとんどない
この理由で転職を考えている場合には、転職が良い結果に繋がることがあります。
会社の給与体系や管理職の人数によっては、ある一定の年収で止まってしまう事があります。
特に40代の社員が多いような会社であるなら、管理職の数が限られているために、そのポストが空くことがなく年収がそのまま変化しないということもあります。
こうした状況に不満がある場合には、転職先として20代と30代前半の社員が多い職場を選ぶことができます。
こうした職場であれば、給与体制が能力によって決められていることも多く、また管理職に抜擢される機会も残っているので給料がUPする可能性が多分にあります。
■2:キャリアアップの可能性が少ない
この点は1つ目の不満点と類似していることです。
新入社員の頃は仕事をしっかりと覚えていき、20代後半には経験に裏打ちされた仕事を行えるようになり、30代になると職場のリーダーとして働き、40代になれば課長や部長に任じられるという流れが普通です。
しかし職場によっては30代後半、40代の社員があまりにも多く、例え自分がどんなに頑張ったとしても後輩すらできず管理職に就くことができないというケースもあります。
このように会社の状況によってキャリアアップが阻まれている場合、転職に一番向いていると言えるでしょう。
つまり本人には「向上心」「仕事への熱意」「能力」もあるものの、職場がキャリアアップを阻んでいるからです。
このような人材はいろいろな企業がまさに欲している人材であり、転職市場で高く評価される傾向にあります。
こうした転職は「ポジティブな転職」となり、面接時の転職理由として面接官に好感を与えるものとなり理由としては最高です。
現在の職場のキャリアに対する不満という事であれば転職を積極的に考えることができます。
■3:会社の先行きが不透明、将来性を感じられない
自分の会社へのイメージと実際の経営状態には開きがある可能性があるので、こうした理由での転職は慎重になった方が良いでしょう。
しかし「この会社、もうもたないのでは…」と本気で思うタイミングもあります。
例えば、倒産の話が出ている場合、経営が著しく赤字状態である場合には、転職を急いだ方が良いかもしれません。
しかし業績が良くないために吸収合併されるというケースもありますが、この場合には状況が好転する可能性が残っていますので早急に転職を決めるのは適当ではありません。
ただし吸収合併された側では、大きな出世のチャンスがないという可能性もあるのでキャリアを考えるなら転職も有りとなります。
■4:人間関係に問題がある
職場の同僚や上司との関係が上手くいっていない時は、仕事をするのも辛くなってしまうものです。
しかしこうした理由で転職をする場合には慎重さが必要になります。
上手くいっていない理由はなんでしょうか?原因が自分にあるということはないでしょうか?
もし原因が自分にあるなら、転職しても同じ問題が起きる可能性もあります。
しかし社風が自分には合っていないというような大きな理由であれば、転職も考えることができるでしょう。
但し転職のための面接で、転職理由を社風や人間関係とすることはマイナス評価になるので、他の良い理由を考えておきましょう。
■仕事内容が自分には合っていない
仕事が自分には合っていないという理由にはいろいろなものがあります。
単なる得意不得意という話であるならば、どんな職場であっても生じる問題なので転職の理由としては弱いと言わざるを得ません。
しかしアレルギーのある製品の部署に配属されてしまったなどの生理的な理由で合わないということであれば、会社に移動願いを申請することができます。
その申請が通らないということであれば、当然働き続けることはできないので転職しか方法がないということになってしまいます。
つまり個人の努力によるカバーを超えてしまっている場合には、転職も良い選択と言えるでしょう。