私は45歳、看護師をしています。仕事をし始めて、20年になります。同じ職場で働いていて、転職はしていません。
今までに何人もの新人看護師の指導を行ってきました。新人看護師の指導係りになったこともあり、本当にたくさんの新人看護師を指導してきました。 教えると同時にいくつかのことを私自身も学ぶことができたと思っています。それは人に教えることによって、自分自身を振り返ることができるということ。新人看護師を指導したことは、私自身にとってもとてもよかったと思っています。
同時にいろんなことをしなければならない看護師にとって忍耐力は大切
新人看護師を指導している時に、この人は辞めるだろうなと思うことがあります。それは、ずばり忍耐力がないということ。
忍耐力というのは、一つのことについてよく掘り下げて、できるということもあります。それはとても大切なことです。しかし、もう一つ大切なことは、そのひとつのことだけではなく、ほかのこともできる忍耐力なのです。
そのため、丈夫であることが大事だと思っています。丈夫というのは、健康であるということ。看護師は、主に丈夫な人が入職をしていると思っていますが、そうでもない場合もあるのです。
というのも、ちょっとのことでも、すぐ疲れたという人がいるのです。疲れるということは、誰だってあることです。特に新人の場合は、色々なことに注意をする必要があり、通常に働いている人よりもより疲れるでしょう。しかし、そのことを当たり前と思って欲しいのです。疲れてしまったので休みたいなどと思うことはもってのほかなのです。忍耐力をつけるということは、本来とても丈夫な人ができることなのだと、思うようになってきました。
少しのことにもめげない精神力も大事
これも、忍耐力の1つだと思っています。指導をするときに、時には強く伝える場合もあります。命の現場ですし、それだけ重要なことだからです。強く伝えられた時、気分が落ち込んでもすぐに回復する力を持ってほしいです。
落ち込むことは必要です。しかし、1つのことで落ち込みだらだらと考えて、這い上がってこないのは困ります。その落ち込みから抜け出せないという新人は、結構います。そんな時、指導の仕方が悪かったのかとも思いますが、ある程度許せない程、弱い心の人はどうかと思ってしまいます。
また、こちらのいうことに対して、直ぐに謝る、できないというのもどうかと思っています。それは、やってみるという気持ちがないということかなと感じます。意欲にかけるということですね。そしてその意欲がなくなるというのは、やっぱり体力や忍耐力がないということなのです。
看護師は、仕事をする上でたくさんのことに耐えることが必要です。そのことの連続だといってもいいほどです。
そんな時、その色々なことに対して、あまり気にしすぎず、頑張って欲しいと思います。
仕事をするということは、その一瞬のことではないのです。何かつまずきがあった時でも、延長線上のひとつのこととして、捉える忍耐力を持って欲しいのです。
最初からできるように成るのは無理かもしれません。しかし、その忍耐力をもつという気持ちを持って働くことで、意識をして行動をすることができます。とても大切なことだと思っています。
私も新人看護師の時に、先輩からよく耐える力を持つようにと言われてきました。そして現在に至っています。それは意識をして頑張ったので、今があると感じます。
やっぱり意識をして、どんなことにも耐えると思うことは、とても大切なことであると感じています。