ビジネスマナーよくある失敗談

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言葉使いのマナーを意識し、後輩や部下に対しても丁寧な口調に

32歳、ライターをしています。
あれは新卒採用でいろいろ苦労してから4年ほどですから、計算では26の頃でしょうか。
当時、私は広告代理店に勤めていましたが、その前にも同業の会社で働いた経験がありました。

社内での言葉使いにもマナーがある。軽すぎる口調にも注意

その会社で言葉使いを注意された経験があります。
簡単に言うと「俺」「~っすよ」という言い方を注意されました。もちろん、客先ではていねいな言葉を心掛けていましたが、社内では体育会系のしゃべり方をしていました(広告代理店って体育会系のノリのところが多いんです)。

前の会社はそれでも誰も注意せず、上司や先輩も一人称は「俺」でしたし、軽い口調で話していたのですが、注意された会社は比較的大手だったこともあってか、「俺はやめろ」と営業の先輩から注意を受けました。「『僕』か『私』にしろ」とのアドバイスでした。

確かに自分の言動を振り返ると、いささか調子に乗っていたところはあったように思います。社会人になってから、経験した会社の社風もあったかもしれませんが、それまで許されていた口調が許されないと知って戸惑いもありました。

でもよく考えてみれば当然のことですね。仕事の仲間はあくまでも仕事の仲間で、基本的には友達ではありません。個人的に仲良くなることはあるでしょうが、その場合でも職場ではきちんとした言葉使いで互いにしゃべるべきでしょう。

なるほどと思い、とりあえず一人称を「自分」にしてみました。「それ、自分がやります」「自分もそう思います」といった感じです。この口調は特に注意は受けませんでしたけど、直接の上司からは「口調変わったけど、なんかあったの?(笑)」と言われました。最初からちゃんとした口調で話すべきだったなあと、その時になって後悔しました。

今はもう少し堅い客先を相手にする商売をしているので、職場内でも一人称は「私」。口調もはしゃいだりしないよう、ゆっくり、はっきりとしゃべるように心がけて、すっかりそのしゃべり方がなじんでいます。
逆に「まじめすぎる」と言われることもありますが、マイナスの評価ではない模様。
ただ一つ、今でも謎なのは、その注意してくださった営業さんの一人称は常に「俺」だったのですが……

まあそれはともかく、仕事でお話をする以上、常に気を張っていたほうがいいかもしれません。

先輩だけでなく、後輩・部下にも丁寧な口調で話すといいことがある

ちなみに私の場合ですが、後輩に対しても必ず「私」口調で「ですます」で話すようにしています。
こうすると、新人が何かミスをした時にとっさに悪態をついてしまったり、厳しい言い方になってしまうのを防ぐことができます。

後輩もていねい口調でしゃべる相手に変なしゃべり方はできないと思うのか、自然とていねいなしゃべりに。相乗効果があるようですね。

堅い職場だと思われているかもなあ、と思って後輩に感想を聞いてみたのですが、意外にも好評(もちろん、先輩への遠慮もあるかもしれませんが)。

その子は男性でしたが、やや繊細なところがある性格。曰く「暴言を言われるよりははるかにいいです」とのこと。

体育会系の職場の頃は、笑いながら「バカだなあ」と言われることもありました。私自身は気にしない性格ですし、相手も悪意がないのはわかっていましたが、確かによく考えてみると、嫌がる人はいるかもしれません。

いろんな新人が入ってくるのが会社という社会。

「気にしない」という人も多いかもしれませんが、ていねいに話し過ぎて悪いことはないのかもしれませんね。

それに部下の言葉使いを注意するときも、自分の口調が常にていねいだと説得力もあります。

後輩や部下に対する言葉使いでも、ちょっと注意してみると、職場の雰囲気が引き締まると同時に、ギスギスすることを防げるのではないでしょうか?

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